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AI英語教材の圧倒的「勝ち馬」。コンテンツプラットフォーマーとして世界へ
幾嶋 研三郎
株式会社Globee 代表取締役
経営企画・経営戦略
AI英語教材の圧倒的「勝ち馬」。コンテンツプラットフォーマーとして世界へ
株式会社Globee 幾嶋 研三郎
代表取締役
「英語を話せるようになりたい」「字幕なしで映画を観られるようになりたい」誰もが一度は思ったことがあるのではないだろうか。しかし、英語学習の最大の難点は、続かないこと。この問題に一石を投じ、急成長を続けているのが、AI英語教材「abceed(エービーシード)」を提供する株式会社Globeeだ。英語学習を根本から変え、多くの人に英語のわかる楽しさを次々と提供している。そんなGlobeeはなぜ誕生し、どんな社会を作ろうとしているのか。代表の幾嶋研三郎氏に話を伺った。
――幾嶋さんは学生時代にGlobeeを創業されています。その背景を教えてください。
きっかけは、大学2年生のときに「英語を話せるようになろう」と一念発起したことでした。
大学受験時、英語にはチャレンジングな目標を立てて頑張ったのですが、結局その勉強で受験に合格しても、ネイティブの言葉を難なく聞き取ることも話すこともできなかったんですね。
本来、コミュニケーションツールである英語が、受験のための学習で終わってしまうのは勿体無いし、無駄でしかない。だから日常的に使える英語学習に取り組みました。――1年でマスターしたのはすごいですね。
英語を話せるようになると、この成功体験を広めたいと思ったのと同時に、たくさんの人から「どうやって習得したのか」と聞かれるようになったんですね。そこで、大学3年のときにサークルを立ち上げました。
そのサークルで提供していたのは、他校でも社会人でも参加できる大型イベントや、留学生との交流会、英会話や英語学習の教材について意見交換をする場。
イベントの参加者はすぐに1000人や2000人を超えるようになり、参加費などで収益が立つようになったので、大学4年生のときにGlobeeを立ち上げました。
――会社を作った後、新卒でソフトバンクに入社されています。どんな理由があったのでしょうか?
当時、会社を経営しながらでいいから、一緒に働こうと言ってくれたのがソフトバンクだったんです。僕も、何をすれば数兆円規模の事業を作れるのかイメージもつかなかったので、中に入って勉強したいと思いました。
――実際、どんなことが参考になりましたか?
ありがたいことに、僕は入社するとすぐに新規事業を立ち上げる部署に配属されて、多くのことを学ばせてもらいました。
事業を立ち上げる優秀な先輩たちと仕事をするなかで気づいたのは、起業家に最も求められる能力は、コミットメント力だということ。事業を立ち上げる際に知識や経験が役立つのはもちろんだけど、諦めずに挑戦することこそ重要な要素だとわかったんです。――ソフトバンクを経験していなかったら、今の事業はあると思いますか?
ビジネスモデルは相当勉強させてもらったし、会社のコアバリューを出すビジネスの考え方や、グロースのさせ方など武器をたくさんもらったので、今とまったく同じビジネスはできていなかったかもしれません。
――Globeeの具体的な事業内容について教えてください。
AI英語教材「abceed」を提供しています。特徴は、400タイトルを超える人気英語教材のプラットフォームであること。各教材をデータベース化して、個人に最適な学習内容をレコメンドしています。そのため、その人だけの問題集や単語帳を作れます。
このプロダクトの強みは3つあり、1つはAIを取り入れていること。教育×テクノロジーの「EdTech」は2010年頃から始まりましたが、当時のサービスはリアルの講義や紙の教材をデジタル化したものでした。
もちろん当時はそれが画期的で、いつでもどこでも楽しく学習ができるようになったと思います。
でも、ここにAIが入ると、これまでのカリキュラムには出せないようなクオリティを出せるようになり、勉強効率も圧倒的に高くなるんです。「abceed」はそれを実現させています。
2つ目は、コンテンツプラットフォームであること。「abceed」はTOEIC®︎や英検®︎、英会話など400タイトルを超える英語教材のプラットフォームなので、それぞれの教材を求めるユーザーが自然と流入してくる仕組みなんですね。
だから、広告費を一切かけずに毎年何十万人もの新規ユーザーを獲得できるようになりました。コンテンツを増やせば増やすほどユーザーが増えていくインフラを作れたのは、ビジネスの優位性につながっています。
3つ目は、教材の中で英語だけに特化していること。最近、AI学習を提供する会社が増えていますが、ほとんどが全教科に対応しています。すると、どうしても1教科あたりのユーザビリティを犠牲にしてしまうことになる。
でも「acbeed」は、英語だけに特化して磨き続けたプロダクトなので、AI英語教材として最も使いやすいものになりました。
世の中にはたくさんの英語学習サービスがありますが、この3つの強みが満たされたサービスは「abceed」のみ。どこにも負けないプロダクトだと自負しています。
また、教材としてニュース記事や英会話などさまざまなコンテンツを増やしているので、復帰会員が多いのも強みの一つ。入り口は受験やTOEIC®︎でも、その後もずっとつながりつづけられるインフラになっています。
――最強の仕組みを持ったAI英語教材プラットフォームだと思います。どのタイミングでこのビジネスモデルを構想したのでしょうか。
ソフトバンク時代にいろんなサービスを見るなかで、Netflixなどのコンテンツプラットフォームには注目していました。このビジネスの強みは、コンテンツのライセンスを取ればグローバル展開しやすいこと。
今は主に日本市場で展開していますが、いずれ世界中の英語教材コンテンツを「abceed」に乗せて、どの国の人でも英語を勉強する際は当たり前に使う状態を作りたい。そして、ゆくゆくは海外映画や海外ドラマなどのエンタメコンテンツも活用した英語学習ができるようにしたいと思っています。――まさに、幾嶋さんの原体験ですね。
そうです。一人で字幕なしの映画を見るのはハードルが高く挫折しがちですが、僕が留学生に教えてもらっていたように、サポートを受けながら少しずつわかっていくと、楽しさは何倍にも膨らみます。
そもそも、社名のGlobeeは、グローバル・エデュケーション・エンターテイメント・カンパニーを掛け合わせていて、今はまだエデュケーションしかできていないので、いずれ全てを網羅したいと思っています。
――主なユーザー層は学生ですか?
今は大学生と社会人が主に使っていますが、昨年から中学校と高等学校の教科書や受験に対応するようになったので、今後は一気に中高生の利用比率も上がる予定です。
Twitterなどを見ると、「いままで英語を勉強したくても続かなかったけれど、「abceed」は本当にすごい」といった驚きや感動の声がたくさんあるので、本当に作って良かったと思っています。
――幾嶋さんが、経営する上で大切にしていること、また大切にされているカルチャーや価値観を教えてください。
僕が経営者として大切にしているのはプロ意識です。僕の最大の使命は、会社を成長させること。会社を潰しても停滞させてもいけなくて、プロ意識を持って会社を成長させ、社員にいろんな経験の機会を提供し続けたいと思っています。
それから、会社としては「達成」「成長」「尊敬」という3つのバリューを大切にしています。職種や役職、年次などに関係なく、役割を果たして達成する。また、その結果「成長」し、そうした仲間を「尊敬」する文化を大切にしています。
今はまだ30名規模の会社なので、このカルチャーは浸透していますよ。
――Globeeのどこに魅力を感じてジョインする人が多いですか?
よく「グレイトプロダクトを作ろう」と話すのですが、どんな分野でもナンバーワンになれるプロダクトを作るのは楽しいと思うんですね。
仕事をする上で最も誇れるのが、売上でも給与でもなく、プロダクトだと言い切れるのは、ありそうでないこと。だから自分の代名詞となるプロダクトを作ること自体が魅力ではないかと思います。――今TOEIC®︎や英検®︎、英会話が中心だと思いますが、いずれは幼児教育にも参入するのでしょうか?
そうですね。ゆくゆくは、子どもから大人まで誰もが当たり前に使うサービスにしたいと考えています。これが実現したら、日本から英語に対して苦手意識を持つ人がいなくなると思うんです。
誰もが英語を話せて当たり前の状態、車の免許を取るくらい普通の状態を作りたいと思っています。
――そもそも、日本人が英語に苦手意識を持つ、もしくは英語を話せないのはなぜなのでしょうか?
英語学習がそのときどきで断絶されているからです。
たとえば、英検®︎や受験英語、TOEIC®︎、ビジネス英語など、それぞれが“そのためだけの英語学習”として独立していて、つながっていないですよね。これが日本の英語学習における大きな課題だと考えています。
――TOEIC®︎の点数が高くても、英語を話せないのは分断されているから。
そうです。僕が受験英語を頑張っても、英語を話せなかったのがまさにそれ。
だから僕らはコンテンツを統合して、「TOEIC®︎のこれが解けたら、英検®︎のこの問題もわかるようになるよ」「この問題がわからないのは、過去のこの部分を理解していなからだよ」とレコメンドすることで、英語学習をつなげていきます。
――今このタイミングでGlobeeにジョインする意味や、得られるキャリア価値は何だと思いますか?
業界や企業規模に関係なく、「勝ち馬」に乗るのは大事だと思うんですね。大企業に入れば勝ちではなくて、成長する企業に入ることが何より大事。
なぜなら、成長企業は自分が100のパフォーマンスを出すと120の評価をされるけれど、成長していない企業の場合は120のパフォーマンスを出しても80しか評価されない可能性が高いからです。
個人のキャリアパスを考えたら、勝ち馬に乗ることを意識したほうが良く、その意味でGlobeeはAI英語教材の領域では自他共に認める「勝ち馬」。キャリア価値につながるのではないでしょうか。
――これから幾嶋さんが作りたい社会、世界について教えてください。
「できないことが、できるようになる成功体験」を提供し、一人でも多くの人がいろんなチャレンジをしたくなる社会を作りたいと考えています。「幾嶋 研三郎」からオファーをもらおう
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