コロナ禍で威力を発揮する、次世代型コミュニケーションを開発 株式会社オープンエイト 前田 壮人 | 急成長企業を支援してきたマーケティング会社が厳選した急成長企業と出会える場所「LEAPLACE」 - LEAPLACE
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コロナ禍で威力を発揮する、次世代型コミュニケーションを開発
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コロナ禍で威力を発揮する、次世代型コミュニケーションを開発
株式会社オープンエイト
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「誰でも簡単、どこでも動画を作り放題。」の、インハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIN」を提供するオープンエイト。Video BRAINは、テキストと静止画による情報発信よりも、はるかに情報量の多い動画を、テクノロジーで簡単に制作できるようにした画期的なサービスだ。国内に動画編集ツールは数多く存在するが、「ダイレクトなライバルはいない」と断言できるほど、他のサービスとは一線を画している。コロナ禍で頭角を現し、成長を続ける同社の魅力について、プロダクトマネジメント部 部長の前田壮人氏に話を伺った。

大企業での経験をスタートアップで生かしたい

—— 前田さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

新卒では「まちづくり」に興味があったので、小さなデザイン会社の商業空間デザイナーとしてキャリアをスタートさせました。5年が経って、建物1棟の空間設計ができるようになると、もっとインパクトの大きな仕事をしたいと思うようになったんです。

当時は、ガラケーからスマホに移行し始め、SNSも盛り上がり始めた2009年。スキルを生かせて社会に大きな影響を与えられそうなインターネット業界に注目し、運良く成長企業であるグリーやヤフーといった企業で力をつける機会に恵まれました。

グリーではゲームアプリのプロダクトマネジメントに従事し、ヤフーではゲームアプリ事業の戦略的グループ会社立ち上げに参画。経営経験を得た後、本社で1000万人以上の会員を持つ自社有料会員サービスの事業推進やマーケティング責任者を担当しました。任せられる仕事の幅や役職を増やしながら、10年ほどプロダクトマネジメントの経験を積みました。

一方で、**規模の大きな会社の部長ともなると調整業務が多く、当時は顧客と向き合う時間が少ないことに違和感を覚えるようになったんです。**そこで、もう一度スタートアップで挑戦したいと思って、2019年にオープンエイトにジョインしました。

—— オープンエイトのどういった点に共感して入社を決めましたか?

当時60人規模で、これから組織も事業も大きくしていく第二創業期と言えるタイミングだったことと、プロダクトマネジメントの部門をゼロから作ってほしいと言われたこと。

そして、なにより代表の高松が持つ「企業の情報発信やコミュニケーションのあり方を世界規模で変えていきたい」という壮大なビジョンが魅力的でした。

誰でも簡単にクオリティの高い動画を制作できる

—— 企業の情報発信やコミュニケーションのあり方に、どのような課題を感じたのでしょうか。

企業の情報発信には、コストや時間、専門的な知識や労力を必要とする媒体が未だに多く、すべての企業に対して平等な機会が与えられていないと考えています。

最近では、SNSやnoteのような誰でも発信できるメディアは生まれていますが、その手前にある「コンテンツを作る」ところは整備されていません。つまり、誰でも発信できる場があっても、誰もがコンテンツを作れるわけではない。そうした課題を解決するために、Video BRAINは存在しています。



—— Video BRAINについて具体的に教えてください。

専門知識がなくても、誰でも簡単に動画を作れるAI動画編集クラウドサービスです。写真や映像、テキストなどの素材をアップロードすれば、誰でもできる編集操作で、多彩なフォントやアニメーションを組み合わせたクリエイティブな動画ができあがるというものです。

動画編集の高い壁となっていた、「コスト」「時間」「専門スキル」を簡便なUIやAIによる編集サポート、多様なテンプレート機能で解決しました。現在は主にエンタープライズのお客様向けに、Web上で動画を作り放題のSaaSサービスとして提供しています。

動画の利用用途は広告もありますが、SNSや自社サイトでのサービス紹介動画や社内向けのマニュアル、PRやIRの情報発信など多様化しています。

特に、コロナ禍でリアルなコミュニケーションが取りづらくなったことから、消費者市場に向けた動画はもちろんのこと、社内用のマニュアルや社内活性化のための社内報として活用したい、といったお問い合わせも増えてきています。

またVideo BRAINは、正式版を提供し始めてようやく1年が経った新しいサービスですが、シンガポールにAIの研究開発拠点を置き、言語処理や画像処理なども常にアップデートを重ねています。

—— ほかの動画制作・編集ツールとの違いは何でしょうか?

個人でも使える動画自動編集ツールはたくさんありますが、できることが限定的だと思います。その点、Video BRAINは素材を入稿するだけで、AIがさまざまなサポートを行ってくれるうえに、編集の組み合わせが3万通りあるので、ワンパターンの編集ではなく多彩な編集が可能です。

誰でも直感的かつ簡単に編集ができるUIUX を追求したうえに、数十秒や数分の短尺動画から60分までの長尺動画も制作でき、複数音声を重ねるような編集も可能で、これらがクラウドサービスでできるのは、Video BRAINだけだと思います。

世界で勝負できるプロダクトへ

—— コミュニケーションのあり方はコロナ前後で大きく変わったことを多くの人が実感していると思います。そのなかで、Video BRAINにはどのような可能性があると思いますか?

今までのデジタル広告は、クリックしてもらうことが重視されていましたが、外出や旅行が簡単にできなくなったことで、いかに内容が伝わり共感してもらえる情報を発信できるかが大切な世の中に変わってきていると感じています。その点において、動画は多くの情報量を手早く消化できるコンテンツなので、より共感を得やすいはずです。

動画を配信するためには、人とコスト、スキルで「素材を用意して制作する」か、またはコストと納期をかけて外注する、という高いハードルがありましたが、誰でも簡単に作れるようにしたことで、動画製作のあり方は大きく変えられると思っています。

また、テクノロジーの進化によって、受け手側も動画を受け取りやすい環境が整備されて動画と触れる機会が増えていますし、今後5Gが浸透すれば、テキストと静止画で伝えられてきた情報が動画などのリッチコンテンツに置き換わっていくことは間違いありません。 こういった点から、消費者市場においても企業内コミュニケーションにおいても、Video BRAINには大きな可能性を感じています。



2019年にはアジアの革新的なベンチャー企業に贈る「2019 Red Herring Top 100 Asia Winner」も受賞し、世界的に見ても競争力の高いプロダクトに成長しています。今後はグローバル展開も視野に入れて勝負したいですね。

ダイレクトなライバルは存在しない

—— オープンエイトで働くことで得られるやりがいは何でしょうか。

代表も含めて全社的にプロダクトへの理解があり、直接トップに提案しながらプロダクトを作っていけるのは大きな魅力です。チームには元エンジニアや動画制作の専門能力を持った人もいて、クイックにプロダクトを進化させられています。

Video BRAINにはベンチマークとしているサービスはありますが、ダイレクトに「ライバルです」と言える存在はありません。 また今は主にエンタープライズ向けに提供していますが、これから少しずつ裾野を広げることなども考えながら新しい未来を作っていけるのは楽しいです。

—— これから、プロダクトをどう進化させたいですか?

個人的な話ですが、僕は幼稚園から中学卒業までの期間を海外で過ごしていたんですね。海外を知った上で日本を見ると、日本はコンテンツ力や技術力、人間の能力も高いのに、世界で存在価値を発揮できるサービスを作れていない状態にあるのがすごく悔しくて。

ソフトウェアやサービスの領域で、グローバルで戦えている企業はほとんどいないから、オープンエイトでそのポジションを取りたい。サービスをグローバルに展開して、グローバルでトップシェアを取るのが夢です。それを実現できるよう、世界の情報発信を支えるプラットフォームへとプロダクトを進化させたいと思っています。

僕らは企業の情報発信やコミュニケーションの手段を動画に限って考えているわけではありません。何が最適なのか、AIを含めたエンジニアチームと研究・検証しながら模索できるので、すべての企業にとって情報発信に必要不可欠なプロダクトに仕上げていければと思っています。

オープンエイトは技術に投資をする会社

—— オープンエイトの仲間になることで得られるキャリア価値は何だと思いますか?

オープンエイトは、プロダクトマネジメント部を含めると、開発組織が約5割を占めるほど、技術に投資をしている会社です。だからやれることも作れるものも多い。それでも作りたいものであふれていて、まだまだ人が足りない状態のため、自分で責任を持って作れる範囲を提供していけるのは、プロダクトマネージャーとしては願ってもない環境だと思います。

また、引き合いも多くアライアンスの検討などいくらでもできるので、新規事業開発の可能性が多いことも魅力。会社が持つ資産の可能性をいろんな方向に広げられますし、世界的に見ても同じようなサービスが少ないので、自分で考えて作っていけるのは面白いと思いますよ。

カルチャーとしては、自分で考えて自分で行動する「自律自走」を重視しているため、コロナ禍でもリモートワークが成り立っているし、働き方も柔軟です。そもそも、コミュニケーションのあり方を考えて作られた会社だから、コロナ禍での社内コミュニケーションに大きな影響は受けていないんです。

開発スピードも落ちていないし、クオリティも下がっていない。メンタルヘルスの問題も出ていない。この状況下でも、技術や新しい事業に投資できる強さがあり、安心して成長するプロダクトを作り続けられること、プロダクト開発も働き方も常に先端であることは、withコロナの社会においても大きな強みになるはずです。

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