日本で唯一、真面目に頑張るすべての人が報われる社会を作る会社 株式会社UPSIDER 水野智規 | 急成長企業を支援してきたマーケティング会社が厳選した急成長企業と出会える場所「LEAPLACE」 - LEAPLACE
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株式会社UPSIDER
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事業を成長させたいけれど資金がない、法人カードの限度額ではマーケティング施策を打てない……。世の中の負を解決しようとスタートアップを創業したものの、信用の壁にぶつかる企業は少なくないのが現状だ。この仕組みを変え、法人決済に革命を起こそうとしているのが、成長企業向けの法人カードを提供するUPSIDER。これまで成長投資に見合う利用限度額を得られなかった企業に対して、柔軟な限度額を提供し、会計処理や支払い管理など財務や経理業務の課題を解決できるサービスを提供している。具体的にUPSIDERは社会にどのようなインパクトを与えているのだろうか。共同創業者でCOOの水野智規氏に話を伺った。

信用がないことは事業成長の足枷になるという原体験

――UPSIDER創業の背景について教えてください。

背景は僕の原体験にあります。

僕の前職はユーザベースなのですが、ユーザベースの創業間もない頃や経済情報メディア「NewsPicks」を立ち上げたとき、さらに卒業後に起業した会社の経営時に、とにかくお金や信用がなくて困った経験がありました。

**お金や信用がないと人を採用するのも難しいし、法人カードの限度額が少なくて事業を成長させるための施策にも踏み切れない。**特にマーケティングの責任者をしていたため、お金がないと施策を打てず、成長の足枷になることを痛感していました。

さらに起業すると、経理・財務の業務は想像以上に大変で、お取引先に迷惑をかけてしまうこともあって。

この10年でスタートアップや起業は民主化されたとはいえ、プロダクトをリリースする前など、まだ信用がないフェーズのスタートアップに対するお金の問題と、煩雑な経理・財務の業務にまつわる課題は解決できていません。

だから、テクノロジーの力で経理・財務業務をラクにして、頑張っている人がお金で困らない世界を作りたいと考えたのが、UPSIDER創業のきっかけです。

――ユーザベースを卒業後に起業し、その後UPSIDERを創業されたんですよね。

そうです。なぜ起業したときにUPSIDERを作らなかったかというと、僕一人の力ではビジョナリーで大きな会社を作れないということがわかったから。

だから、僕と補完関係になれるような、ビジョナリーで大きな事業を作れて、金融の領域に課題を持ち、覚悟を持ってやり切れる代表を1年かけて探しました。

そこで出会ったのがCEOの宮城です。ただ、出会った当時、宮城はマッキンゼー・アンド・カンパニーのロンドン支社に行くことが決まっていたから、一緒に創業しようとは言えなかったんですね。

でも、それから1年後、宮城から「起業しようか悩んでいる」と連絡があったんです。そのとき、ついにチャンスがきた!!って思いましたね(笑)

すぐさま「一緒に事業をやろう」と口説き、2018年にUPSIDERを創業しました。

宮城と出会えなかったらUPSIDERは存在しなかったと思います。

カード枚数は無制限。限度額も1億円以上

――運命的な出会いがUPSIDER創業につながったのですね。どんなミッションを掲げているのでしょうか。

真面目に頑張っている人、挑戦している地球上のすべての人が“報われる社会”を作ることです。

そのための世界的な金融プラットフォームになるべく事業化したのが、事業の成長速度に見合った限度額を得られ、お金にまつわる煩雑な管理業務を自動化するサービスを備えた法人カード「UPSIDER」です。

限度額が大きいことも価値ですが、最大の特徴は経理や会計の業務を自動化し、負荷を限りなく減らせること。

決済データはリアルタイムで管理画面に反映されて会計ソフトに連携されるから、月次決算に漏れや遅れは生じません。

また通常、法人カードの発行枚数には限りがあり、申し込みから発行までに時間も要します。だけど、UPSIDERの発行枚数に限度はなく、部門別・用途別・利用者別にカードを発行できる上に、サイト上で最短即日の発行が可能。

カード毎に限度額を決められるし、不要になれば即時無効にすることも、新しいカードに過去のデータを引き継ぐこともボタン一つで完了します。

だから一度使うとやめられないと言われることがとても多く、最近では大規模な会社でも導入が進んでいます。

――大規模な会社が導入する理由は何でしょうか?

一番わかりやすいのが、経理や採用、勤怠、社内コミュニケーションなどのSaaSツールを複数導入する企業が増えていること。1社平均で10個、多い場合は100個のツールを導入していると言われますが、それを2〜3枚の法人カードで管理するのは大変なんですね。

何がどの予算で支払われているのか、本当に必要なツールなのか、明細を見ながら棚卸しする業務はラクではありません。

その点、UPSIDERは法人カードを無限に増やせるので、仮に100のSaaSツールを使っているなら100枚の法人カードを発行できます。たとえるなら、今までは100の支払い先に3つの財布で対応していたのが、100の財布で対応できるようになるということ。

不要になれば管理画面で無効にすればいいだけだから、圧倒的に管理業務の効率を上げられるのです。

優位性の二つ目は、スタートアップの壁となる信用問題を解決できること。たとえば、多額のマーケティングコストをかけて勝負に出たくても、通常の与信審査では断られてしまう、もしくは限度額が数十万円しかもらえない、というケースはよくあります。

なぜなら、創業間もないスタートアップには財務諸表がなく、従来の仕組みでは与信を判断できないからです。

だから僕らは、スタートアップでも限度額1億円以上で実力通りにお金を使える仕組みを作りました。実際、どのカード会社の審査も通らなかったけれど、UPSIDERで即日法人カードを発行したことで多額の広告費を使うことができ、大きく成長したスタートアップの事例も出ています。

そして三つ目はポイント還元率の高さです。還元率は国内最高峰の1.5%なので、決済額が大きければ大きいほど無視できないものになります。これらの強みを磨き上げたことで、UPSIDERは多くのお客様にご利用いただける、なくてはならないプロダクトになりました。

圧倒的な優位性は「人」

――法人カードの革命ですね。リリースまで相当苦労されたのではないでしょうか。

最初はとにかく色々な人に断られまくっていました(笑)。それでも宮城と事業プランを練り、投資家にBtoBの法人決済で事業をやりたいと話すと、徐々に資金が集まるようになって。

ただ、資金を集められたからといって、法人カードは簡単に始められるものではありません。カード会社や銀行など、一緒に事業を作っていくためのステークホルダーが必要なので、知り合いベースで共感してくれる人を少しずつ増やしていきました。

社内にも信頼できる優秀な人材が集まっていて、マッキンゼーやモルガン・スタンレー出身者、DeNAやIBMの若手エース、上場前のメガベンチャーでコア事業をマネジメントしていた人、会計士などが集まっています。

しかも、**2018年に設立後、2年もプロダクトをリリースできなかったのに、誰も辞めることなく今に至るんです。**これは本当に誇りに思っています。

――UPSIDERには、競合と言える競合はいるのでしょうか?

いるとも、いないとも言えます。法人カードはたくさんあるので、レッドオーシャンに飛び込んだことに間違いありません。ただ、その中で経理・財務の業務と信用の2つの課題を解決しようとしている企業は、日本ではUPSIDERだけだと思っています。

とはいえ、僕らは業界の何かをディスラプトしたいのではありません。約4000兆円の法人決済額のうち、カード決済が占める割合はたった2%。98%は紙の請求書なのですが、この状況は必ず逆転するはずです。

だから、今は同業者と一緒に法人カード決済市場を大きくしたい。僕らは今まで法人カードを使えない属性だった人も、実力や成長に見合った限度額を使える社会を作りたいと思っています。

利用額は年間で1500%強の成長 社会から求められるUPSIDER

――UPSIDERのやりがいや働きがいを教えてください。

辛く、耐え忍ぶ時期を超えて飛躍のフェーズに入った今、やりがいは大きく3つあると思っています。

1つはお客様からの感謝の声が毎日届くこと。「手放せない」と言ってくださるお客様ばかりで、「転職したから新しい会社でも導入したい」と連絡をくれた経理の方もいらっしゃいました。自分たちのプロダクトに誇りを持てるのは、やりがいにつながるでしょう。

――そうなると、紹介や口コミで広がっているのでしょうか?

ありがたいことに、ほとんどがご紹介です。お客様がSNSで発信したり、周囲に紹介したりして広まりました。

2つ目は昨年比1500%という急激な成長をしていること。純粋に、急激な成長の渦中にいるのは面白いし、社会貢献性も高い。自分たちの力で自分たちの将来や、より良い社会を作っている手応えを得られるのは、大きなやりがいだと思います。

そして3つ目は、実績を作りやすい環境であること。「大きな市場規模」「組織の上が詰まっていない」「優秀で助け合える仲間がいる」環境は、自ずと実績を積みやすくなります。UPSIDERにはその全てが揃っているから、自分たちで事業を作り、社会を動かしている感覚を得られやすいと思いますよ。

海外投資家も注目。世界的金融プラットフォームへ

――UPSIDERは海外投資家からも資金調達をされています。日本企業では稀有な存在ですが、凄まじい成長率も評価ポイントだったのでしょうか?

海外投資家からの評価ポイントは、まさに成長率と市場規模、人材の3つでした。しかも、その3つに可能性を感じて海外投資家の方から連絡をくれたのは嬉しかったですね。

現在は、既存投資家に海外を含めた2社の投資家が加わり、みんなで僕らを支えよう、大きくしようと考えてくれています。それが何より嬉しいし、投資家には本当に恵まれていると思っています。

ただ、ここまでくるのは本当に大変で、何回ももうダメだと思うことがありました。

資金がショートしかけたり、サービスローンチが遅れたり。

でも共感してくれるお客様や、可能性にベットしてくれる投資家やお取引先、そして覚悟を持ってジョインしてくれたメンバーなど、あらゆるステークホルダーに支えてもらい、金融プラットフォームとしての基盤を作ることができました。

僕は、本当にこの事業を始めて良かったと思っているし、この事業に一生をかけたいとも思っています。そして、すべてのステークホルダーに恩返しをするためにも、UPSIDERの事業は必ず成功させます。

僕らがリスクを取ることで、頑張る人たちが報われる世界を必ず実現させたいと思っています。

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